仏典にルビをつける
はじめに
2009年春、将来の暇つぶしにそなえ、読経をしたいと思うようになりました。
手始めに100円ショップダイソーで経本購入しましたが、
ちゃんとした経本が欲しくなり地元の仏具店で購入。
その後、他の種類の経本が欲しくなり大きな寺院や経本の出版元に赴いて購入しました。
しかし般若心経・妙法蓮華経(観音経を含む)・浄土三部経などがよく見かける経典で、
その他の経本は入手困難であることに気づきました。
需要が少ない仏典は経本として販売するには採算がとれないのだと思っています。
入手した経本の一覧
永田文昌堂・平楽寺書店・芝金聲堂・貝葉書院
藤井文政堂・大八木興文堂・法蔵館
インターネットで仏典発見
インターネットでいろいろ調べていたら、
中華電子佛典協會 (CBETA)のホームページにたどり着きました。
台湾の蕭鎮國さんが、東京大学の
大正新脩大藏經テキストデータベース
にある大正新脩大正藏經をPDFにしたもののようです。
著作権関係がどうなっているのかはよくわかりませんが、
個人で使う分には問題ないと思い、お経を何個かダウンロードしました。
MS Word 2007のマクロを利用
PDFの仏典は横書きで、字体は繁体字で当然ルビはありません。
何となくは読めるのですが、唱えていて詰まりますので、縦書きにしてルビをふることにしました。
短いお経だといちいち手入力すればいいのでしょうが長いお経だと時間がかかります。
そこでMS-Word 2007のマクロ機能を使うことにしました。
さらに実際のプログラミングでは
- 巻ごと(PDFで10頁ぐらい)に区切ってルビをふる
- unicodeを使う
- 漢字毎の文字数を予め計算しておく
- あいうえお順でルビをふる
- 5・4・3・・字語の順でルビをふる
- 変換したフォントはPMingLiuにする(defaultはArialUnicodeMS)
- コードの行数が長くなる場合には2つの関数にする
- 楽(らく・がく・ぎょう)・出(すい・しゅつ)は赤字で表示させ後で判断する
- 最後でA4横・縦書き・18ポイント・ルビ6ポイント・29文字×25行に変換する(普通経典は1行17文字)
としました。
マクロ公開
仏典にはいろんな漢字が使われています。
ルビ登録はきりがありません。
そもそも専門家ではないので妥当な読み方かどうかもわかりません。
全くの我流です。
しかし、日本のどこかにはメジャーでない仏典を唱えたい人がいるかもしれないと考え、
マクロのコードを公開することとしました。
不完全ですし、読み方は適当ですが、ある程度は入手困難な真読カナつき経本の代用になるものと思います。
何もないよりはマシだろうと考えています。
お断り
- このマクロは未完成です。
- このマクロの著作権は放棄します。
- このマクロの使用によって生じた以下なる結果に対しても当方は責任を負いません。
- 自己責任でお使いください。
- ルビは正確とは限りません。
- ルビがふられない漢字がたくさんあります。
- ルビ登録されているのに何故かルビがふられないこともあります。
- ルビ登録されているのに何故か違うルビがふられることもあります。
- 文章が長いと24時間たっても終わりません。
Wordを終わらせたい場合にはWindows タスクマネージャを開いてWINDORD.EXEを強制終了させてください。
- ルビ登録は気長にやっていく予定です。不定期にマクロを更新します。
以上